思想地図第三巻のシンポジウム見にいってきた

というわけで話題になってる
東浩紀さん編集号に関するシンポジウム行って来ました
パネリストは浅田彰東浩紀(司会)、磯崎新宇野常寛濱野智史宮台真司という
豪華なメンツでした
私も磯崎さん以外は著書も読んだことがあるのです
磯崎さんは磯崎さんで紹介見るとうちの大学近くのつくばセンタービルの建築に
携わっているみたいだし

というわけでワクテカしていったのですが
5時25分くらいには600人入るらしい講堂が
立ち見を含めて満席
(四時間目の授業でてからTXに乗ったのがミスだったのです)
というわけで別会場の中継場に通されるもそこでも満席で
映像を立ち見するはめに
ニコでみればよ(ry
1000人以上いたってことになるねー
「批評は滅びる」詐欺なんじゃないかという感じがしないでもないw


とりあえずレポなのか感想なのかよくわからない非常に不親切な話方で
語ってみたいのですよ
なんかたちながらメモ書いたので
まさにタグだけが残っていてコンテクストが残っていないメモが・・・

まず東さんから簡単にメンバーの紹介
そして今回のシンポジウムの文脈に関して説明

①宮台の建築の固有名は必要なの問題
②批評空間のシンポジウムの批評に対するあづまんの態度問題

この二つをからめつつ濱野さんと宇野さんのたたき台プレゼンから
スタートする

濱野さんの発表
アーキテクチャーの生態系に乗ってた図の二つの元ネタって話からスタート
①上層と下層というレイヤーモデル
②適者生存的なモデル


土台となるものを構築してその上に個々の上層となるものが出てくる

きっちりとしたツリーを描くような都市計画ではなく
もっと自動発生的なモデルを考える必要がある

そこで参考になるのが磯崎さんのプロセス・プランニングの話
これは図書館の設計に関する話で、図書館というのは構造上本が
増えていくんだから変動を踏まえて作る必要がある

それと関連するのがネットのwebサービスというのが永遠のベータ版であり
常に刷新の可能性を秘めているんだという問題
ただこうした刷新というのは自然発生的なものである

この「自然」っていうのが問題で人工物が自然に見えてしまうような感覚があって
それは多様なアウトプットがなされる的いい面と
誰が責任とるの?自然に責任ないでしょ的な面がある
そこらへんを議論していきたい

宇野さんの発表
現代における批評に関して
環境論>作品論
コミュニケーション>コンテンツみたいな
時代においてあえて『ゼロ年代の想像力』みたいな物語分析を
やっている人間の立場からの話

このシンポの一つの文脈である批評の場所はどこにあるのかと
それを受けて東が書いた住み分ける批評に関して

浅田 意味はあるが流通がない
副田 意味はないが流通はある
この二つになってしまっている
じゃあその後10年間どうなったのか

アカデミズム批評はある程度衰退して
大塚、宮台などの両者の中間みたいな人たちが90年代には台等

こうした批評というのはトライブにメッセージを送って
承認を与えるものとして消費されていた

さて、では東さんはどうだったのか
isedの分割がある意味本質的
理研と設計研の分断があり最近の思想地図での対談では
設計研の方にシフトしていくべきだという風に移行している
ソシオフィジックスとか

でも本当に批評をそっちばっかりに限定しちゃっていいの?
こうしたアーキテクチャーを論じていけばいいということ自体が
実はwebに特化した団塊Jr以下にとっての自意識で
それ自体が閉じたトライブじゃないのという問題

濱野さんの表層と深層の話でいうなら
深層ばっかり論じなくてもよくて表層も論じていいのでは?

だからコミュニティとアーキテクチャーの二重戦略として
やっていった方がいいのではないか
だから癒しとしての批評もあってもいいのではないか

東さんが宇野さんを結構ばっさりと切り捨てて浅田さんにふる

浅田さんは両者の本などを読んでないから文脈がわからないんだが
本当に新しい問題を論じているのだろうか
75年あたりからこういうことは言われている
基本的に変わっていない
マクルーハンの「メディアがメッセージ」だという図式は基本的に今でも有効
グローバル・ヴィレッジという予想が外れて
ローカルヴィレッジズになっただけ

批評も昔から終わってた
アドルノを引いてそのことを説明していたら・・・

ありのまま今起こったことを言うぜ
浅田が話をしていたと思ったら宮台が話をしていた
何をいっているかわからねえと思うが俺も何が起こったのか
わからなかった
AA略

というわけで映像止まりました
ていうかとまったら何かアナウンスしろよ
だまって外に出て20分以上放置とかありえないだろw
技術的なものじゃなくてもっと根本的なところでガッカリですよ

ただ20分ぐらいしてから
「業者の方がくるので、頑張りますので少々お待ちください」というのに
萌えたのは内緒なんだぜ
そして結局45分くらいで復旧
不気味で素朴な囲われた世界』が半分くらい読めたのでまあよし

全体的な印象として宇野さんのコミュニティも大事だよを切り捨てるんだったら
なんで宇野さんを呼んだのか意味がわからないw
というより全員がアーキテクチャーと批評にゆるく重なっているんだが
モロに批評な宇野さんとモロに建築な磯崎さんの
どちらかをたててどちらかを切り捨てなきゃ
現実的には話できないだろうとは思う
ただどっちに行くかを事前に決めておけば
片方はよばなくてよかったんじゃないだろうか?

というわけで後半も見たんだが文脈見失っているので
今回はこれまで
次回に続くかも(ただ過去の日記を見ればわかるが基本的には 
        宣言しても続かない)

アーキテクチャの生態系

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ゼロ年代の想像力

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NHKブックス別巻 思想地図 vol.2 特集・ジェネレーション

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